ISOコンサルタント:HOME > クライアント探訪 > 株式会社C&Gシステムズ
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繁栄企業の盛業ノウハウを独占公開する誌上ライブ対談:クライアント探訪は今回も、業界ナンバーワン企業のトップインタビューです。JASDAQ上場(6633アルファホールディングス)を果たし、金型専用CAD/CAMメーカーで、ユーザーシェアトップの株式会社C&Gシステムズ(本社:福岡県北九州市八幡西区引野一丁目5番15号)をお訪ねし、代表取締役山口修司氏にお話をお伺いしてきました。モノ作りの最先端を支え、今や国内三大都市圏はもとより海外にもネットワークを擁する同社です。その発祥の地北九州市は、100年を超えるモノ作りの中で培われた技術・人材・産学連携体制があり、素材・ロボット・半導体等各種産業分野で我が国を代表する企業を輩出してきました。山口社長は、北九州ベンチャーイノベーションクラブ(KVIC)
会長でもあり、起業家達の目標と位置付けられています。モノ作りの虎がスパイラルダウンの世相に吼えまくる、本誌独占インタビューです。"確実に言える事は、確実な事が何も無い"と言われる恐慌下において、正に羅針盤となる事、請け合いです。
お客様
株式会社C&Gシステムズ代表取締役社長聞き手
株式会社システムコンストラクション資本主義は有史以来、人口減少下に於ける経済成長はその例がなく、今この国は前例が無いリバイバルにトライしようとしている。憲法で制約がある以上、軍需産業に期待はできず、また、鉱工的資源に恵まれない日本では、工業力や知的財産こそが国力を支える根幹である。『モノづくりは、人づくりであると思います。残念ながら人間は有限なのです。創造するためには「ものまね」から始まり「ひとり歩き」が出来るようにすることが大切なのですが、現在の社会的状況では「ものまね」までが画一的で思考過程がパターン化され、家庭教育や社内教育をタナ上げにし、依存症の育成になってしまっています。』(山口社長)人づくりの具体例としては、『スタッフに必ず言うことがあるんです。給与の3〜5%のお金と時間は、自分に投資しなさい。それが、自分と家族、ひいては会社と社会を助けることになる。それは自分の為、そして家族の為ですよと。少なくとも金融商品とは違って、自分に投資してマイナスになることはありえませんから。』(山口社長)
ソフトは大きく分けて二種類に分別できる。一つは、OA(オフィスオートメーション)そして、FA(ファクトリーオートメーション)である。例えば給与計算のOAソフトでは、計算をより正確に、より短時間で演算するのが目的となる。コンピュータエンジニアリング鰍フプロダクトはFAに属する。金型を設計し工作機械を動かす為のCAD/CAMソフトは、省力化、省人化に寄与した。これは、単位時間当たりの生産数増加や、工作精度向上に直結するものである。『例えばOAなら、30分早く給与計算が完了しても、生産性や業績には大きな影響を与えませんが、FAなら仮に一時間に1できる所が2になれば、工場の生産性の飛躍と、売上げ倍化に直結する訳で、ハードである工作機械自体が日進月歩で進化している状況があり、これをマネジメントするソフトは実に遣り甲斐があるなと思った訳です。』(山口社長)ニッチである金型業界にフォーカスを当てた理由としては、『それは、コンピュータ屋さんが一番嫌がるから。切子は刺さるし油が飛ぶ。良い大学を出たものが油塗れになって職人から仕事を聞くかな?・・・と。それなら、皆がやりたくないものをやろうと。』(山口社長)今もまだソフト開発者には30才定年説が横行しているが、経験が上がるほど付加価値を創出できるとして、不況は経費圧縮と新規開発で乗り切り、リストラは絶対に有り得ないと社長は断言する。因みに金型業界は、世界の42パーセントを日本が占める。世界的にも中小企業に占められ、尚且つ日本がナンバーワンの業界は、見渡してもそうあるものではない。
同社では、金型用CAD/CAMの関連ソリューションパッケージソフトとして、生産管理分野をサポートする「AIQ」の販売を開始している。『広くものづくり全般に貢献し得る新しい商品の発掘と開発こそが、これからの当社にとってその成長性を約束するものであると確信しています。』(山口社長)「生産性の限界」を目標に常に技術開発に力を注いだ同社の開発成果は生産現場に革新と革命をもたらした。既に業界スタンダードとなっている自社製品の優位性を背景に国内外への販売戦略を固め、結果、株式公開すら果たした今、同社では社員一人ひとりが、判断力の基礎となる事業計画の中身を熟知、理解し常に変化を先取りして、必要な手立てをスピーディーかつ的確に行える集団形成を確固たる物としてきた。尚且つ「個が輝く集団」として、多様化の中でリスクを分析・解明しながら、容認できる範囲のリスクのもとに挑戦していく姿勢を崩さない。自社が限界の生産性を継続することによってはじめて、クライアントの現場に於ける生産性の限界が高まるという構図である。『今後は、インターネットを利用して、保守サポート体制の強化によるCS強化とソフトの直接販売網の整備等を課題としています。金型業界でもIT化が進む中、既にその準備段階に入っており、次の展開に着々と布石を打っているます。』と山口社長は胸を張る。
北九州ベンチャーイノベーションクラブ(KVIC)は、民間企業+金融機関+行政によるベンチャー支援機構であり、会長である山口社長はこの活動をライフワークのひとつと位置付けている。北九州は、独創的開発力を持った企業も多く、金融機関や行政の理解度も高い。それらの間に入ってコーディネートすることで、地域社会に貢献することが組織の目的である。昨年8月に発足し、既に190社が集結した。因みに全国17政令都市の中で、京都と北九州のみベンチャー育成に行政が参画している。日本を代表し、世界に出ている企業が多いのが京都であり、村田製作所・島津製作所・京セラ等、枚挙に暇がない。町工場から世界へ、ローカルからグローバルへと成長を遂げたのは、これらの支援があったからに他ならない。『超小型・超軽量・超高精密・超高品質、これらの為には知識と知恵が結集しないと成し遂げられず、より大きなマスでの育成事業が大切と思います。人材育成は、何も社内でだけのことではく、これを発展させた形での企業育成が必要と思います。』(山口社長)目標とされる企業経営者が目標とするのが、後進の育成であり、同社と共に、KVICの今後の動向には目が離せない。
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